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| diXコーティングは室温程度の温度で成膜するコーティング技術ですが、出来たフィルムは比較的高温領域での使用に耐えられるという特徴を持っています。 基本的にdiXフィルムの熱劣化はポリマー中のメチレン基が酸化される事により起こるため、酸素の無い環境下では、どのグレードも200℃以上の長期耐熱性があります。従って、基本的にdiXフィルムの耐熱性は大気環境下での評価が主となります。 また、diXフィルムは極低温環境下での耐性に優れ、液体窒素に浸漬しても柔軟性を失わず、数回の屈曲試験に耐えることが出来ます。 |
| 試験項目 | diX N | diX D | diX C | diX HR | diX SR | diX NR | diX SF | diX CF | 試験方法 (ASTM) |
| 融点 (℃) |
420 | 354 | 291 | 305.5 | 303.2 | 434.6 | 450℃ < (※2) |
433.7 | D3417 |
| 線膨張係数※1 (-50~36℃) (1E-6/℃) |
69.0 | 29.0 | 30.1 | 37.0 | 46.0 | 46.6 | 43.7 | 44.6 | - |
| 比熱 (J/g・℃) |
1.21 | 0.85 | 0.98 | 0.99 | 0.97 | 1.21 | 0.97 | 1.05 | DSC測定 |
| 熱拡散率 (1E-7m2/S) |
0.91 | 0.85 | 1.06 | 0.92 | 1.03 | 1.70 | 0.44 | 0.58 | 周期加熱法 |
| 熱伝導率 (J/(m・S・℃) ) |
0.12 | 0.10 | 0.14 | 0.12 | 0.13 | 0.23 | 0.07 | 0.10 | - |
※1:50℃付近に転移があり、急激に膨張する。 ※2:diX C、N、D、HR、SR、NR、CFは約25μmでの測定。diX SFは10~18μmでの測定。 |
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| TG/DTAの熱分析からはdiX Cは220℃、diX HRは270℃、diX SRは290℃の瞬間耐熱性を持っています。 更に超高耐熱グレードのdiX CFは350℃、diX SFに至っては500℃の瞬間耐熱性を持っています。 |
| diX-Cフィルム(膜厚22μm) | ||||||||
| 浸漬時間 (hr) |
弾性率 (GPa) |
引張強度 (MPa) |
降伏強度 (MPa) |
伸び率(%) | 保持率(%) | 合否判定 | ||
| 破断 | 降伏 | 引張強度 | 破断伸び | |||||
| 0 | 4.6 | 68.0 | 56.7 | 233.8 | 1.8 | - | - | - |
| 7 | 4.6 | 76.9 | 57.1 | 264.1 | 1.8 | 113.0 | 113.0 | ○ |
| 30 | 4.6 | 65.8 | 59.3 | 216.6 | 1.9 | 96.8 | 92.6 | ○ |
※*保持率50%以上を合格と定義 |
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| 長期耐熱性をdiXフィルムの引っ張り強度が当初の50%まで低下する時間を使用限界時間と定義すると、 diX Cフィルムは130℃で200時間程度の耐熱性があるということになり、同じくdiX HRフィルムで約1500時間、diX SRフィルムで約2000時間の耐熱性があるということになります。なお、耐熱試験を開始した直後は熱によりdiXフィルムの結晶化性が向上するため、引っ張り強度が向上するという現象が起こります。 |
■diXフィルムの耐熱性試験結果(130℃) ![]() |
■diXフィルムの耐熱性試験結果(140℃) ![]() |
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■diXフィルムの耐熱性試験結果(150℃)
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| diXコーティングの用途として絶縁性のみを要求される場合が多いことから、diXフィルムの耐熱性を絶縁破壊電圧が当初の50%まで低下する時間を使用限界時間と定義すると、diX Cフィルムは130℃で500時間程度の耐熱性があり、同じくdiX HR及びdiX SRフィルムでは20000時間以上の耐熱性が認められます。 更に200℃の高温下においてもdiX HRで約5時間、diX SRなら約10時間、絶縁破壊電圧を保持することが可能です。 |
■diXフィルムの耐熱性試験結果(130℃)
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■diXフィルムの耐熱性試験結果(140℃)
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■diXフィルムの耐熱性試験結果(150℃)
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■diXフィルムの耐熱性試験結果200℃)
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■リフロー耐熱試験 フェライトコア (リフロー条件:EIAJ ED4701/300-1準拠)
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※温度測定方法はEIAJ ED-4701に準拠 |
| 絶縁破壊電圧(kV/20μm) | 保持率 % | 合否判定 | |
| diX C | 5.4(リフロー前) → 1.7 (リフロー後(2回) ) | 31.1 | × |
| diX HR | 5.5(リフロー前) → 4.1(リフロー後(2回) ) | 75.0 | ○ |
| diX SR | 5.7(リフロー前) → 4.0(リフロー後(2回) ) | 69.3 | ○ |
| diX NRは近年、進行している電子部品のハロゲンフリー化に対応し、従来使用されてきたdiX Cと同等の 耐熱性を持つグレードです。既存グレードであるdiX Nの欠点である耐熱性をdiX C並みに改善することに成功しました。 |
■diXフィルムの耐熱性試験結果(130℃)
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■diXフィルムの耐熱性試験結果(130℃)
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