S.T.
1997年入社
経済学部 卒業
KISCO(VIETNAM)LTD. 社長
赴任先 : ベトナム ハノイ
KISCO VIETNAMはハノイとホーチミンの2拠点に分かれて、ベトナム全土を対象に営業活動を行っています。輸入ビジネスがメインですが、最近になり輸出のビジネスも実績ができ始めています。南北2拠点に、私ともう1名の日本からの赴任者のほか8名のローカルスタッフがいます。社長として、商材の販売はもちろんのこと、現地スタッフの採用や育成といった人事業務、財務や法務といった仕事まで幅広く担当しています。
日本とは異なる文化や価値観がありますので、やはり慣れるのに時間がかかる部分もあります。ただし言葉が喋れなくても、コミュニケーションをとり関係を築いていけば仕事はできると思います。
反対に、難しいけれどおもしろい部分として、海外拠点の責任者として赴任するからこその「個人の裁量の大きさ」があるかと思います。東南アジアは今まさに"伸びている"地域ですので、先進国と比べてビジネスのテーマが圧倒的に多く、たくさんの可能性があります。そんな中で手掛けたビジネスが順調に形になると非常にうれしいです。
語学の勉強をしていきたいと思っています。
現在ローカルスタッフが8名おり、また、KISCO VIETNAMは2017年で創業10年となりました。現状はビジネスにおいて本社からサポートを受ける場面もありますが、今後は会社としてより自立した活動を行っていくことを目標としています。
S.S.
2007年入社
専修大学 経営学部 経営学科 卒業
主任
赴任先 : 中国 天津
中国の天津にて既存顧客へのフォロー、日系顧客への新規参入・開拓、および新規事業の参入をメインに行っています。
また、中国にある魅力的な素材(例えば、LED・半導体・リチウム・リハビリテーション系部品など)の開拓兼開発を行い、その商材を日本企業への提案を行っています。
なんといっても、言葉・文化・国民性の違いに慣れるのに時間がかかりました。中国語が全く話せない状態で赴任したため、最初は日常生活ですらとてもたいへんでした。
それでもやはり現地人とは現地の言葉で意思疎通したいという思いも強かったため、現地の語学学校に通うなどして、日々勉強しています。そのおかげで今では日常生活は不便なく過ごせるようになりました。
食生活でも慣れないことが多く、お腹を壊すなどもよくしていましたね。
そんな中でも、現地のKISCO社員の皆さんに助けられながら慣れていくことができ、今こうして元気に楽しみながら働けているので、本当に感謝しています。
天津には中国国内でブレインとなる企業、日系企業が数多くあります。まだまだ天津のお客様の数はわずか。だからこそ、まずは1社でも多くお客様を増やしていくこと。また、KISCOとして、KISCOの海外ネットワークを駆使しながら、中国市場での売上を伸ばしていく事に挑戦していることはもちろん、新たな中国事業の発掘ができるよう挑戦しています。
R.T.
2000年入社
関西大学 工学部 応用化学科 卒業
KISCO台湾 総経理
赴任先 : 台湾 台北
仕事内容は本社と同じ商社業です。分野や取扱品目としては、合成樹脂(プラスチック、ゴム関連)、化学関係、エレクトロニクス関係(半導体、液晶パネル、電池など)、食品関係(食品原料や包装材料)。日本との輸出入が多いですが、最近では他アジアや欧米との輸出入など日本以外の海外との仕事が増えてきています。そのなかで、私は責任者として勤務し、現地の台湾人スタッフ15名と共に会社を経営しています。商社は情報が命。常にアンテナを張りながら情報を入手し、既存の取引先、新規の取引先に、KISCO台湾の存在価値を認めて頂く活動をしています。
まずひとつは、言葉の壁。日本や他の国の微妙なニュアンスを如何に理解をしてもらうか。次に、台湾市場が変革の時を迎えていることだと思います。台湾は2000年頃から飛躍的な成長を続けてきました。ノートパソコンや携帯電話、LEDなど。しかし、量の多い商材、コスト勝負の分野については中国大陸や東南アジアへ生産が移管しています。付加価値の高い物が台湾の中に残るという意味では、今の日本に近い物があると思います。これらの環境の中で、以下に仕事を維持し、作り出していくかということが大切であり、難しい事だと思っています。
仕事面では、上記に記載したような厳しい環境の台湾の中で、いかにして仕事を維持し作り出していくかということに挑戦しています。私だから作り出せたという仕事をひとつでも多く作りたいと思いますし、その達成感を現地スタッフと共に共有したいとも思っています。個人的な視点で言うと、中国語を上達させるという事に挑戦しています。また初めての海外勤務。妻と4人の子供を日本に残し、単身台湾での仕事と生活に挑戦しています。
K.S.
2002年入社
法学部法律学科 卒業
Uniglobe Kisco,Inc.社長
赴任先 : アメリカ / ニューヨーク
Uniglobe Kiscoのあるアメリカのビジネス環境は、「モノを動かして売る」というアジア・日本の従来のビジネスから、先端の技術を開発しその技術を商品とする、「モノを動かさない」ビジネスへと移行しつつあります。そんな中で私たちはサンタクララ、シンシナティ、ニューヨークの3拠点を構え、最先端技術の開発支援や、米国最大の製造業である自動車産業をターゲットにホットランナーシステム技術の提供を行っています。技術開発支援においては、開発プロジェクトの段階から入って自社商品を認定してもらい、量産となった際にそのライセンスを日本へ紹介販売する、といったビジネスのしくみをつくっています。
「モノをつくって売ってなんぼ」というビジネス環境に慣れている日本人、日本企業は、現在のアメリカのような開発に注力するビジネス環境ではなじみにくいという難しさはあります。そういった難しさはありますが、世界最先端の技術開発に関与できたり、世の中を変えるような目新しいものに自分たちの仕事が関われるというのはアメリカでの仕事の楽しいところです。アメリカは世界中から優秀な人が集まってくる、いわばメジャーリーグのような場所ですので、KISCOの名を知らしめるということは難しくもありますが、それに挑戦できること自体をやりがいと感じています。
M.G.
2014年入社
ジョージア州立フォートバレー大学 卒業
KISCO DO BRASIL COMERCIAL LTDA. 取締役
赴任先 : ブラジル サンパウロ
ブラジルで行っているビジネスは主に2つあり、本社機能としての商社業と、支社化している機能として顧客の工場内で行っているコーティングサービスです。商社業は、日本への輸出、日本からブラジルへの輸入および在庫販売を行っています。仕事内容としては、ブラジル現地法人の責任者として赴任しているので、営業から財務経理、人事など会社経営全般に渡ります。
日系商社として日系の商材を扱っているので付加価値の高いものを売らなくてはならないのはもちろんですが、他国の市場と異なり、南米は価格一辺倒の風潮があるのが特徴です。とはいえ品質が悪くて良い、というわけではないのが南米市場特有のビジネスの難しさですね。また、日本やアメリカ、ヨーロッパで扱っている商材を南米に持ってきても簡単には売れないのも難しい点ですね。
既存商材の販売がメインですが、できる限り日本以外にも商域を広げていきたいと思っています。日本に輸出している商材を中国やノースアメリカ、ヨーロッパメーカーにも販売していきたいと思い、他地域とのやりとりも増やしています。
海外赴任案件に関して大切なのは、語学力うんぬんよりも行動が起こせるかどうかです。仕事をするにあたっても、文法や発音よりも、「どういう風にネゴするか」が一番重要なところで、かつ自分で飛び込んでみてやってみなければ学べない部分です。学生の方で海外に興味をお持ちなのであれば、初めから語学ができないことを理由に諦めるのではなく、まずは行ってやってみることをお勧めします。会社の方針としても、語学力が成熟していなくてもサポートして積極的に送り出しているので、環境としてはプラスだと思います。
T.K.
2006年入社
大学院理工学研究科 卒業
第三営業本部
取引先 : 中国
私が所属している部門は、KISCOグループの一つであるフアインポリマーズ社製品をグローバルに拡販することがミッションとなります。KISCOは専門商社ですので、メーカーポジションでありながら商社の動きで製品を販売できることが強みの一つと言えます。ある事案ですが、海外企業の本社に何度も提案と評価を続け、採用となった事案がありました。その企業の量産工場は、中国華南地区であり、スムーズな量産化のため採用製品の使用方法のプレゼンを実施することとなりました。プレゼン当日となり、準備をしていると製造部門、品質部門、調達部門等から20人程に囲まれプレゼンを実施し、無事量産化を達成しました。当時は入社数年目でしたので、試行錯誤ではありましたが、今の力につながる大切な体験でした。
本案件は、本社がある国の現地法人と量産工場がある国の当社現地法人の2国間での調整が必要となりました。どちらの国の現地法人にも当課が扱う製品を熟知した担当がいるため体制は整っていますが、先方の本社側と量産工場側の日程調整等はミスがないよう電話やメール等にて慎重に対応を実施しました。また、量産化後も大きな問題を未然に防ぐため、定期的な現地訪問による情報入手と協議を実施しています。
上記案件では、1案件のみを記載しておりますが、実際の出張は、1日数社を訪問します。海外の場合は日本と違い土地が広いこともあり、片道数時間の車移動が多くなります。また、日本のように綺麗に舗装された道路も少ないため、各顧客間の車移動は大変です。車移動以外にも、高速列車、飛行機の移動も勿論あり、当たり前ですが時間管理も大切な仕事の一つです。また、グローバル展開を実施するには、考え方のマーケティングも大事です。その国ごとスタイルに合わせたビジネスの考え方・提案方法を考えて構築することも必要です。そのハードルを乗り越えたとき、グローバルな仕事をしたやりがいを強く感じられます。
「新規開拓」という言葉では簡単に記載できますが、それを実施する項目は多岐にわたります。特に、当課はメーカーポジションの性格が強いため、ゼロからマーケティングを実施し、製品を開発し、グローバルに展開をすることもミッションになります。現在もこれからも新しい市場へ自社製品のグローバル展開に挑戦していきたいと考えています。
T.K.
2000年入社
国際関係学部 卒業
第三営業本部 半導体材料部
取引先 : ドイツ、アメリカ、マレーシア、香港 他
現在、半導体デバイス製造工程に使われる日系メーカー品の工程材料を拡販しています。営業プロセスとしては、先ずは海外顧客候補を調査し、該当エリアの当社現地法人に市場・用途説明を行い対象顧客にコンタクトを取って頂きます。その後は、必要に応じて海外出張して顧客へプレゼンを実施したり、仕入先メーカー技術者との同行訪問、現地顧客とテレビ会議、サンプルを用いての評価など、様々な形でのやり取りを経て採用を目指します。
やはり現地スタッフへ電話やメールでのフォローが多くなります。具体的には、顧客へPRする商材の特長を伝える資料やプロモーション方法を現地スタッフに伝えるなど、海外顧客の窓口として現地スタッフが動きやすい様なサポートを心掛けています。必要に応じて日本から現地へ出張したり、TV会議等を活用して現地スタッフと意見交換するなど、状況に応じた対応がポイントになります。また、半導体業界特有の商習慣もあるので、そういった点についても注意しながら現地スタッフと意見交換を行いつつ案件を進めます。
「やりがい」は、国、言語、文化の異なる顧客エンジニアとの信頼関係が構築できた時に感じます。やはり、お互いの常識や利害関係のギャップを乗り越えることは難しいことでもあり、それを乗り越えた時は達成感ややりがいが感じられます。
「たいへんさ」は、日本と海外間の調整が難しい時に感じます。異なる国同士の考え方や商習慣を理解したうえで、中間に入って利害関係を調整することはやはり難しいことです。ただ、うまく調整できた時には良い関係でビジネスが進められますし、そこに商社営業の醍醐味があるとも言えます。
半導体製造工程に使用される最先端商材を海外に販売する事に挑戦しています。そういった挑戦を通じて得られた人脈や情報から、輸入製品の展開へと繋げていく動きにもチャレンジしています。
H.O.
2011年入社
工学部第二部 電気工学科 卒業
第三営業本部 上席主任
取引先 : アメリカ パロアルト
米国企業のビジネスパートナーとして、アジア地区の顧客 (スマートフォンメーカー、航空会社など) とのビジネス獲得を目指し販売活動しています。
同社は需要が増大しているモバイル機器でのデータ通信において、消費者向けサービスと業務用サービスをワールドワイドに展開しており、消費者向けサービスではスマートフォンメーカー、業務用サービスではヨーロッパの航空会社を中心に採用例が増えています。
米国企業の本社やヨーロッパ支社のメンバーと営業活動に関する打ち合わせを行ったり、展示会などのイベントへ共同出展して顧客開拓活動を行っています。
アジア地区のビジネス開拓の為、中国、台湾、インドのスマートフォンメーカーを訪問し商談を行ったり、海外で開催される業界のイベント(モバイル通信関連、航空関連など)に参加し顧客と打ち合わせを行います。
「やりがい」は、色々な国の方々とのビジネスを通じて新たな発見や新しい物の見方や考え方を経験する事が出来る事です。また、それらの国の人々や文化に触れる事により、人間としての幅が広がる事もやりがいになります。
「たいへんさ」は、 文化や背景の違う方々との商談や交渉では共通の理解を得る為に時間が掛かる場合がある事です。他には、時差のある国々(例えば米国とデンマークと日本)とのスケジュール調整が難しい場合があったり、時差のある国への移動で体力的に厳しい場合もあります。
KISCOは化学品材料の専門商社ですが、私が担当しているのは新たなビジネス領域への挑戦です。
従来とは異なる分野でのビジネス展開であり、私にとって大きな挑戦ですが、会社の成長の一助となるべく取り組んでいます。